カテゴリー
【ぼやき】

親しい人に使う言葉ほど考える。

わたしにはたった1人だけ、心の底から信頼の置ける友達がいる。その子との付き合いはもう10年以上にもなるし、言いたいことを言いあっているつもりだ。

しかし先日、モヤモヤすることがあった。親友が以前わたしが言ったことをむし返してきたのだ。彼女いわく”今はまったく気にしていない”らしい。

だが聞いているこちら側としては「これは嫌味か?」と変に勘ぐってしまう。

実際に「ええ?嫌味〜?」と冗談めかして言ってしまった。むろん彼女は嫌味ではないよと笑っていたが、どうも腑に落ちない。

親友の言葉どおり「今は」まったく気にしていないなら、おくびにも出さないはずだ。けれども彼女はわざわざ話題にあげてきたのである。

彼女からの言葉を聞いて、わたしが不快になったのは言うまでもない。

このことについて色々と考えてみた。

彼女は彼女なりに、わたしを気づかっていたのかも?

たとえば「あなたにはこういう欠点があるから、気をつけましょうね」ということを、遠回しに伝えたかったのかもしれない。

だとしたらそんないやらしい言い方はせず、ストレートに言って欲しかった。私たちは口論になったところで仲違いするような、単純な関係ではないはずだから。

でも……待てよ、と思う。確かにわたしは親しい相手に対しては直球にものを言うタイプだ。

しかし、それが必ずしも正しいとは限らない。相手からダイレクトに飛んできた言葉で、心に大怪我を負う人だっているはず。

控えめか大胆かでいえばどちらかというと控えめで、心優しい親友のことだ。親しい人にほど言葉を選んで接するに違いない。

きっと心からわたしのことを大切に思ってくれている。ゆえに、自分の言いたいことをうまく伝えられなかったのかも。と、ふと思った。

形になっている言葉より、言葉にならない言葉のほうが大切。

最近そのような文言をどこかで見かけた。

わたしたちはしばしば”目に見えるもの”だけを盲信するきらいがあるが、実はそうであってはならないのだ。

誰がどんな風に言ったのか忘れてしまったが、この言葉は物事の本質をついている。

わたしは彼女の発言から、多くのことを気付かされた。親友に対してだけでなく、家族や恋人と話すときも言葉には気をつけたいと思う。

第一に大好きな親友がわたしを傷つけようとして、嫌なことを言うはずがない。わたしは少々疲れていたのだ。

彼女と次に会った時はこう言いたい。

「嫌味?だなんて言ってしまってごめんね。色々気づかせてくれてありがとう」と。心から思いを込めて言うつもりだ。

作成者: 神埼 寧

愛知県生まれ、神奈川県在住。高校を卒業後、観光バスガイドとして5年間勤務する。その後退職し長年の夢だった"書く仕事"をするため、フリーライターの道を選ぶ。そんな神埼寧の自由ことば帳(ブログ)です。主に趣味のウォーキングや食べ歩き、旅行について書きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA