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【神社・仏閣】

伊勢神宮の空気を吸いたい

最近、自粛モードで近所のお寺や神社にさえ行けない日々がつづいております。

筆者は前職時代、毎日のように三重県の伊勢神宮に行っていました。そのときは何十人ものお客様をご案内するのに必死で、正直神社仏閣の雰囲気を楽しむ余裕など、あまりなかったんです。

しかし今となっては思います。“全国各地のお寺や神社をお参りしてきたけど、伊勢神宮は別格だ!!”と。

叶うことなら、伊勢神宮にただよう神聖な空気を、肺の中いっぱいにためこみたいくらいです。

伊勢の地をおとずれたことがある人ならば、筆者の気持ちをわかってくれるはず。あの独特の空気感はたまりません。陳腐な表現になってしまいますが、皮膚にピタッと吸いつくような澄んだ空気……。

単に境内は木々が生いしげっているから、ひんやりするのかもしれません。ですが、理由はそれだけではない気がします。

……もしかしたら、神様に腕をさわられているとか?(筆者はただの1度も、神様の姿を見たことはありません。)

ただ伊勢神宮は、アマテラスやスサノオなどあらゆる神様が集まる場所です。そのため、スピリチュアルな出来事がおこってもおかしくはないだろう、と個人的に思っています。

最後に伊勢神宮へおまいりに行ったのは、およそ2年前。いまは関東に住んでいるため、気軽にお出かけできないのが残念でなりません。

ここで元バスガイドらしいお話をば。みなさまご存知のとおり、伊勢神宮は内宮と外宮に分かれています。とくに内宮に行ったことのある人は、おかげ横丁のイメージが強いかもしれません。

*おかげ横丁:内宮の参道そばにあるアーケードのこと。いくつもお店が立ちならび、お土産を買ったり食べ歩きを楽しんだりすることができる。

この画像は以前、筆者がおかげ横丁で撮影したものです。お正月にしめ縄を出す家庭は多いかもしれません。

ですが伊勢では一年中しめ縄をかざっている店舗やおうちが多いんですよ。それはなぜでしょう?

ちなみに画像のしめ縄をよく見ると、中央部に何か書かれているのが分かります。何と書いてあるのかと言いますと、

蘇民将来子孫家門(そみんしょうらいしそんかもん)です。この言葉は、とある日本神話に出てきます。ここでひとつ、ご紹介しましょう。

“むかしむかし、蘇民と巨旦という兄弟がおりました。貧しい生活を送っていた蘇民に対し、兄の巨旦はそれは豪勢な暮らしをしていたのです。

ある日のこと、スサノオノミコト(*厄除けの神様)が暴風雨に打たれ、ずぶ濡れになりながら一晩の宿を探しておりました。

最初はお金持ちの巨旦に「一晩泊めてくれないか」と頼みましたが、意地の悪い巨旦はスサノオを冷たくあしらいます。つづいてスサノオは蘇民の元をたずね、同じように頼みました。すると蘇民はスサノオを歓迎し、一晩泊めてあげたのです。

スサノオは言いました。「俺が去ったあと、このあたりでは疫病が流行するだろう。このしめ縄を玄関先に飾りなさい」と言って、蘇民に蘇民将来子孫家門と書かれたしめ縄をわたしました。

スサノオの予言どおり、しばらくすると蘇民の住む地域では伝染病が流行し、蘇民一族以外は全員ほろんでしまったと言います。”

それから何百年も経った現在でも、伊勢の人々が玄関先に「蘇民将来子孫家門」と記載されたしめ縄を飾っているのは、外から悪いものが入ってこないようにするためなのだとか。

久しぶりに知識をひけらかしたら、余計にお出かけしたくなりました。早くコロナがおさまりますように。切に願っております。

作成者: 神埼 寧

愛知県生まれ、神奈川県在住。高校を卒業後、観光バスガイドとして5年間勤務する。その後退職し長年の夢だった"書く仕事"をするため、フリーライターの道を選ぶ。そんな神埼寧の自由ことば帳(ブログ)です。主に趣味のウォーキングや食べ歩き、旅行について書きます。

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